導入事例

「バスキャッチ」によるバスロケーションシステムの提供は、利用者の利便性向上の一助となっています。

金沢市役所 都市政策局 歩ける環境推進課 様

金沢市では1999年3月より、交通不便地域のモビリティ向上、高齢者などの日常的な足としての地域内移動を支援、中心市街地へのアクセス改善と活性化などを目的に、「金沢ふらっとバス」を運行してきました。コロナ禍の影響や利用者の減少などを機に、持続可能なふらっとバス運行を検討した結果、さまざまな見直しとともに需要喚起につながる新たな利用者サービスの一環として、「バスキャッチ」によるバスロケーションシステムが導入されました。

「バスキャッチ」の導入と活用について、金沢市 都市政策局 歩ける環境推進課 主任技師 谷津成輝様、同 主事 平 至弘様にお話を伺いました。

金沢市役所 都市政策局 歩ける環境推進課 様
  • 主任技師

    谷津成輝 様

  • 主事

    平 至弘 様

目次

金沢市内4ルートを走る「金沢ふらっとバス」

金沢市が運行する「金沢ふらっとバス」では、2021年7月1日より「バスキャッチ」を導入し、利用者向けにバスロケーションサービスを提供しています。最初に「金沢ふらっとバス」について教えてください。

「金沢ふらっとバス」を利用されるのはどのような方ですか。

谷津 様
運行開始から20年以上経過し、沿線状況の変化、乗務員不足、利用者の減少という課題がありました。利用者は2010年の年間80万人をピークに、その後は70万人程度で推移してきました。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で50万人程度に落ち込みました。そこで、持続可能なふらっとバス運行に関する検討会が2020年に発足され、金沢ふらっとバスの運行を今後も継続していくために、有識者(大学教授)、バス運行事業者、市民団体、金沢市で、将来の運行の在り方について検討を行いました。

「金沢ふらっとバス」の運行を持続可能なものに

2021年7月1日より「バスキャッチ」を導入いただいた背景には、どのような課題があったのですか。

谷津 様
運行開始から20年以上経過し、沿線状況の変化、乗務員不足、利用者の減少という課題がありました。利用者は2010年の年間80万人をピークに、その後は70万人程度で推移してきました。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で50万人程度に落ち込みました。そこで、持続可能なふらっとバス運行に関する検討会が2020年に発足され、金沢ふらっとバスの運行を今後も継続していくために、有識者(大学教授)、バス運行事業者、市民団体、金沢市で、将来の運行の在り方について検討を行いました。
検討の結果、運行ネック解消、利便性向上につながるダイヤ・ルートの見直し、サービス向上につながる施策の実現に向けての取組み、路線の認知・利用の意識醸成を図る、といった提言をいただきました。
その提言をもとに具体的なダイヤやルートなど運行の見直しを進め、需要喚起につながる新たな利用者サービスとして、キャッシュレスシステムの導入、バスロケーションシステムの導入、高齢者公共交通乗車券購入費助成制度、沿線住民ヘのモビリティ・マネジメントなどの案が作成されたのです。

「金沢ふらっとバス」の運行を持続可能なものにするための検討に伴い、新たな施策の一つとしてバスロケーションシステムに着目されたのですね。

谷津 様
そうですね。金沢市には中心市街地の活性化・維持のための活動を、まちづくりの観点から総合的に企画・調整し、その実現を図ることを目的とした金沢商業活性化 センター(以下、TMO)があります。同じく先進的に利用者サービスの向上に取り組んでおり、毎週土・日・祝日に、金沢駅東口~武蔵~香林坊~金沢21世紀美術館を周遊するワンコインバス・まちバスを運行しています。
まちバスではいち早くバスロケーションシステムを導入しており、そのシステムがバスキャッチでした。実績あるシステムということで、「金沢ふらっとバス」でもバスキャッチの導入に向けて、2020年度より準備を進めました。

バス停にQRコードを設置

バスキャッチ以外にもバスロケーションシステムはありますが、比較検討などはされなかったのでしょうか。

平 様
運行開始から20年以上経過し、沿線状況の変化、乗務員不足、利用者の減少という課題がありました。利用者は2010年の年間80万人をピークに、その後は70万人程度で推移してきました。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で50万人程度に落ち込みました。そこで、持続可能なふらっとバス運行に関する検討会が2020年に発足され、金沢ふらっとバスの運行を今後も継続していくために、有識者(大学教授)、バス運行事業者、市民団体、金沢市で、将来の運行の在り方について検討を行いました。

バスキャッチの導入はスムーズに進んだのでしょうか。

平 様
バスキャッチ開始にあたり利用者の目に届くよう、バス停にはバスロケーションシステムを参照できるQRコードを貼り付け、チラシなども作成・配布しました。導入決定後はこちらのペースに合わせてバスキャッチサイトを準備してくださったため、当初の予定通り2021年7月1日より、バスキャッチによる、金沢ふらっとバス・バスロケーションシステムの運用を開始できました。

リアルタイムでバスの運行状況が把握でき、利用者の利便性が向上

導入されてから1年半超が経過しましたが、バスキャッチの導入の効果についてはいかがでしょうか。

金沢市としての導入のメリットとはどのようなことですか。

コロナ禍が多少落ち着きを見せる中、利用者数は回復傾向にあるのでしょうか。

他の自治体や企業での活用例を共有し推進していく

バスキャッチの今後の活用予定、またVISH株式会社とバスキャッチへのリクエストなどがありましたらお教えください。

金沢市・金沢ふらっとバス公式ホームページ

取材日時:2023年2月

取材制作:カスタマワイズ

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